服と環境の問題で私たちができることとは?買い方と手放し方から見直そう
服が環境の問題にどのように影響し、できることが日々の生活の中にないかなどを正しく理解している人は少ないのではないでしょうか?服は製造から輸送、手放す瞬間まで、環境に負担をかけやすい存在です。
本記事では、 服と環境の問題に私たちができることについて紹介します。また、具体的に現状を整理しながら、購入前にできること、リユース・リサイクルを含めた手放し方の判断軸を解説します。
毎日着る服だからこそ、できることから少しずつ始めてみましょう。
目次
服が環境に与える問題でできることを考える前に理解すべき現状

まずは、服が与える環境の問題を理解して、できることを整理していきます。服は製造から廃棄に至るまで、あらゆる工程で環境に影響しています。
何が問題なのかを正しく知り、日々の生活を見直していきましょう。
服と環境問題の現状を理解する
服は素材づくりや染色、縫製、輸送など工程が多く、見えないところで環境への負担が大きくなりやすいのが現実です。
例えば、衣服1着の生産に伴うCO2排出量は約25.5kg、水の消費量は約2,300Lと推計されています。さらに、多くの資源を使って製造された衣服の約60%が、廃棄されている点も課題です。多くの場合、廃棄=焼却処分のため、選択一つで環境に負荷をかけ続ける存在になっています。
参考:環境省「サスティナブルファッションとは」
なぜ服が環境問題に関係しているのか?
服が環境に負担を与えている要因の一つが、トレンドの服を安く短いサイクルで販売するファストファッションの流行です。
トレンドに合わせて生産から廃棄までのサイクルが短くなり、結果的に資源の消費も増える構造になっています。また、安く大量に供給するために、発展途上国のような設備が整っていない場所で製造されている点も、環境へ負荷を与える要因です。
問題の解決に私たちができること
個人でできることを考える際には、買う、着る、手放すのシチュエーションごとに整理しましょう。
・買う:頻度を抑える、合成繊維の服を避ける、流行に左右されない服を選ぶ
・着る:服に合った洗濯をする
・手放す:リユースやリサイクルを選ぶ
私たちと服の関係を細分化すると、何から始めればいいのかを考えやすくなります。
服と環境の問題にできることはあるのか?購入前の確認ポイント

服で起こる環境への問題を減らすには、買う前にできることから考えるのがカギです。新品を買う必要があるかも問題解決に欠かせない判断軸になります。
服の総量と着ない服を減らす買い方のコツを理解しましょう。
服を買う前に考える3つのポイント
買う前に、ワンシーズン以上着られるか、手持ちと合わせやすいか、本当に欲しい服なのか、3つの視点で考えましょう。
目的を明確にして服を厳選すれば「結局、大して着なかった」という無駄な買い物を減らせます。
長く着られる服の選び方
より長く着るためには、素材の確認も大切です。縫い目のほつれ、薄すぎる生地、生活スタイルに合わない洗濯表示は、着用回数が減る原因になります。
無理なく手入れできるか、数回で傷まない素材なのかまで含めて服を選ぶと、綺麗な状態で廃棄までの寿命を延ばせるでしょう。
古着とレンタルを使いこなすコツ
一歩進んだ取り組みとして、古着やレンタルの使い分けにも挑戦してみましょう。
冠婚葬祭やシーズンイベントなど、着るタイミングが限られている場合はレンタルが便利です。新品を購入すると、体型や年齢の変化により、まだ着られる状態の服でも手放す場合が出てきます。
古着は、状態差が少ないアウターやデニムから始めると選びやすいです。個人の枠を超え、一着の服の寿命を延ばす過程に参加できます。
服と環境の問題に今すぐできることとは?服の手放し方を見直す

服の環境への問題で個人ができることとして、まず始めやすいのが手持ちの服を手放すことです。
一見、環境に良さそうなリユースやリサイクルも問題になる場合がある事実を知り、正しい選択ができるようにしましょう。
服を手放す判断フロー
まだ着られるかの状態を判断軸に服を振り分けましょう。着られる場合は、リユースやリサイクルを検討します。傷みが大きい場合は、リサイクルの可否を確認し、難しければ廃棄に進みましょう。
判断に迷った時には、1年以上着ていない、手持ちの服と合わないなどを判断基準にします。大切なのは、こまめに振り分ける日を設けて、面倒で全て廃棄に回す場合を無くすことです。
環境に負担をかけるNGな手放し方
とりあえずリユースやリサイクルに回すという判断は、結果的に環境への負担を増やす事態に繋がります。
リユース先の一つである発展途上国では、行き場をなくした服が山積みとなり、新たな環境汚染の原因になっているのが現状です。また、複数の繊維で作られた服をリサイクルに出すと、分解に手間やコストがかかり、環境への負荷も増大します。
服の状態に合わせた手放し方を選択しましょう。
どうしても廃棄する場合のルール
着古してリサイクルも難しい素材の服は、自治体の分別ルールに沿って廃棄します。可燃、不燃、資源(布類)など区分や出し方は地域で異なるため事前に確認しましょう。
最終手段だからこそ、ルールに沿った判断で余計な処理負担を増やさない意識が大切と言えます。
まとめ|服と環境の問題に向き合い私たちができることを続けよう
服と環境の問題で、できることを正しく理解するには、服の製造から廃棄までの複数の工程を把握することも大切です。個人でできることとして、まずは買い方と手放し方といった身近な行動を変えるのが現実的です。
購入前に本当に必要か、長く着られるかを確認すれば、着用回数の少ない服が増えにくくなります。手放す時は状態に合わせてリユースやリサイクルを選び、難しい場合は自治体ルールに沿って廃棄しましょう。
できることを一つ決めて続けていくことが、環境への負担を減らす確かな一歩になります。