古着を寄付して社会貢献や環境改善に!身近な寄付先と寄付時に注意すべきポイント
家にあっても着ない服。まだまだキレイで捨てるのはもったいないと感じ、手放せずにいる方も多いのではないでしょうか。
不要になった古着を処分する方法の一つが「寄付」です。環境に優しく、服を服として活かせるため、フリマやリサイクル以外の選択肢として注目されています。
では、古着を寄付する社会的・環境的メリットにはどんなものがあるのでしょうか。身近な寄付団体や寄付時の注意点についても解説します。
目次
古着を寄付することで得られる社会的・環境的メリットとは?

ファッションのサイクルが速くなり、衣類の廃棄が社会問題や環境問題に大きな影響を与えています。
だからこそ、不要になった衣類をゴミとして捨てるのではなく、まだ使える資源として寄付することは、重要な選択肢の一つです。
古着を寄付するとどのような社会的・環境的メリットがあるのかを見てみましょう。
社会的弱者に対して貢献できる
古着の寄付によって、紛争や被災によって家を追われた人や経済的に困窮している人などの社会的弱者に対して大きな貢献が可能です。
世界銀行の統計によると、世界の貧困人口は2019年時点で推定約6億4,800万人。依然として多くの人々が1日2.15ドル未満のわずかな費用で暮らしています。
また、国連UNHCR協会の調査では、2024年には1億2320万人が迫害や紛争、災害などで家を追われ避難を強いられました。そういった人々の多くは生活に必要な最低限の物資を手に入れられずにいます。
特に衣類は慢性的に不足しているため、寄付された古着が大きな助けになるのです。
【参考】世界の貧困に関するデータ
ゴミを減らして環境改善に貢献できる
手放した古着は可燃ごみや不燃ごみとして出され、その約66%は埋め立てや焼却処理されているのをご存じでしょうか。私たちは、1人あたりに換算すると年間約15着の衣類を捨てています。
まだまだ着られる状態の古着も多く含まれているにもかかわらず、資源として再利用される割合は、非常に低いのが現状です。
衣類ごみの増加はCO₂の排出量増加や土壌汚染など、環境悪化の原因に。古着を寄付し、新たな役目を与えて衣類の寿命を延ばすことができれば、ゴミの発生が抑えられ環境改善につながります。
【参考】環境省_サステナブルファッション
身近にある!古着を寄付できる支援先や団体・企業など

古着を寄付したいと思っても、「どこに送ればよいかわからない」という方も多いかもしれません。
ここでは、誰でも比較的手軽に古着の寄付を行える団体や企業をご紹介します。いずれも明確な目的を持って活動しており、信頼性の高い寄付先です。
内閣府「こども服みらいファンド」
「こども服みらいファンド」は、内閣府認定の子ども支援プロジェクト。不要な子ども服を回収・販売して得た資金を「こどもの未来応援基金」に寄付する取り組みです。
基金を通じ、学習機会や衣食住が不十分な子どもたちを支えるNPO団体を間接的に支援できます。
【参考】こども服みらいファンド
スマイルドナー
「スマイルドナー」は、家庭で不要になった衣類を回収し、東南アジアの児童福祉施設や養護施設で暮らす子ども達に届ける活動です。古着だけでなく、おもちゃや日用品も回収しています。
郵送でも参加できるほか、近くに回収ボックスを設置している協賛保育園や学校があれば、より気軽に寄付が可能です。
東京都環境局が主催する環境保全のプロジェクト「チームもったいない」プロジェクトにも加入している安心の団体です。
【参考】スマイルドナー
NPO法人「日本救援衣類センター」
1982年に設立した「NPO法人日本救援衣類センター」。アフリカや東南アジア、南米地域など、主に発展途上国や災害被災地などへの衣類支援を行う団体です。
郵送のほか、不定期ごとに全国の商業施設で衣料品収集をおこなっています。寄付の中心は大人の衣服ですが、一部サッカー用品なども受け付けているそうです。
認定NPO法人として認可されているため、協賛した海外輸送費は寄付金控除の対象になりますよ。
【参考】日本救援衣料センター
ユニクロ「RE.UNIQLO活動」
ユニクロでは、「RE.UNIQLO活動」としてユニクロ・ジーユー製品の回収ボックスを全国の店舗に常設しています。回収された古着は難民や被災地の人々へ衣類を届けられ、一部のダウンなどは、新しい服を作るための材料としてリサイクル。そのため、無駄がありません。
店舗で気軽に寄付できるのが大きな特徴ですね。ユニクロ商品が対象なので、ブランドのロゴやタグがあるかをチェックしてから持参しましょう。
【参考】RE.UNIQLO:あなたのユニクロ、次に生かそう。 | 服のチカラを
必ず確認しよう!古着を寄付する前に気をつけるべきポイント

古着の寄付は素晴らしい社会貢献ですが、受け入れ先にとっても迷惑にならないよう、事前の確認はとても重要です。ここでは、寄付前に必ず押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
受け入れ可能な衣類の条件
基本的にどの団体でも「再使用可能な状態」の衣類のみが、寄付対象です。破れや大きな汚れ、強いにおいがある衣類は、受け入れ不可とされるケースがほとんどです。また、肌着や靴下などの下着類は新品でないと寄付できないケースもあるため、各団体のガイドラインを確認しましょう。
送料や寄付金の有無
寄付にかかる費用も団体によって異なります。送料が自己負担のケースや伝票の発送費のみを負担するケース、衣類の仕分けや輸送のための運営費として数千円程度の寄付金が求められるケースなど団体によりさまざまです。
どの程度の費用負担であれば協力できるのか、どういった使い道の費用なのか、寄付する側が納得した上で支援できるよう事前にチェックしておきましょう。
寄付後の服の行き先や使い道
寄付された衣類がどこで、どのように活用されるのかも事前に確認しておきたい項目です。
たとえば、寄付した古着が直接海外で活用されるのか、国内外で販売しその売り上げを活動資金にあてるのかでは、古着の活用方法が大きく異なります。
古着の寄付によってどんな状態の人々を助けたいのか、自分の価値観や支援したい方向性を明確にしておくと選びやすいですね。
まとめ|古着を寄付で誰かの役に立とう
古着の寄付は、衣類を必要としている誰かの力になるだけでなく、廃棄物を減らし、環境保全にもつながる行動です。
身近な団体や企業でも寄付を受け付けており、個人でも無理なく取り組める支援活動として注目されています。
寄付を行う際は、受け入れ品目や送料などのルールを確認し、信頼できる団体を選ぶことが大切です。まずは、自宅のクローゼットをのぞいてみてください。「着なくなったけど、まだ使える」服があれば、ぜひ次の人のために「寄付」の選択肢を選びましょう。