普段から使っているフェイクレザーの汚れやニオイが気になるけれど、「自宅で洗っても大丈夫かな?」と感じたことはありませんか?

本革よりも扱いやすく手軽なイメージですが、熱や摩擦に弱い部分も持ち合わせています。1度の洗濯で一気に劣化を進ませてしまい、ボロボロになってしまう可能性もあるのです。

今回は、フェイクレザー初心者でも失敗せずに自宅でケアができる手順について紹介します。「洗っていいのか」「ひび割れを防ぐための対策はあるか」など疑問を解説しつつ、正しい洗濯方法を学びましょう。

フェイクレザーを洗濯?失敗しないための確認すべきポイント

汚れたフェイクレザーを洗濯したいけれど、「水に濡らしても大丈夫?」と不安に思った事はありませんか?まずは、セルフケアでの失敗を防ぐために必ず確認しておきたいポイントについて、整理をしておきましょう。

フェイクレザーの特徴と寿命を知ろう

フェイクレザーは、布地の表面にポリウレタン樹脂などのプラスチック素材をコーティングして作られた素材です。本革に比べて安価で購入でき、気兼ねなく使えるのが魅力です。

また、表記の定義は新しくなり「近年、ヴィーガンレザー、フェイクレザーなど非動物性の原料を使った素材でレザーの用語が乱用され、消費者の誤解と混乱を招くことがありました。

今般、JISの用語規定が見直され「革」「レザー」と呼べる製品は「皮本来の繊維構造をほぼ保ち、腐敗しないようになめした動物の皮」に限定され、「人工的な材料の名称として使用してはならない」と定義されました。

例えば、アップルやキノコなどの素材を「〇〇革」「〇〇レザー」とは呼べません。また、革(レザー)を細かく粉砕し、シート状などに加工した再利用素材は「皮革繊維再生複合材」と名称が規定されました。基材に織物、編物、不織布や特殊不織布を用い、表面に合成樹脂などを使って革(レザー)を模倣した素材は「合成皮革・人工皮革」となります。」とされ、表記には注意する必要があるのです。

また製造から約2〜3年程度で寿命を迎え、時間が経つと加水分解という反応が起きて表面がべたつき、ボロボロと剥がれ落ちることがあります。

洗濯をする前に状態を確認し、クリーニングに相談をするか、買い替えを検討しましょう。

参考:一般財団法人ボーケン品質評価機構「「革」「レザー」の定義が新しくなりました!~「JIS K 6541:2024 革(レザー)―用語」の制定~」

洗濯表示をチェック|水洗い不可なら?

 洗濯表示が水洗い不可の場合には、無理に洗うとひび割れや型崩れを起こすリスクがあります。

桶のマークに水が入っている:自宅で洗濯機、または手洗いが可能
桶にバツ印がついている:家庭での水洗いは不可

自宅でのケアが難しい場合には、クリーニングに持ち込むことを検討してください。

洗う前に!目立たない所で色落ちテスト

自宅でのケアができる場合でも、染色方法によっては色が抜けてしまうケースがあるため、色落ちテストをしておくと安心です。

①白いタオルや布に、水で薄めたおしゃれ着用の中性洗剤を含ませる
②服の裾や裏側などの目立たない部分を①で軽くたたく
③そのまま5分程放置し、変色や色落ちがないか確認する
④乾いた白い布で再度軽く押さえ、布に色移りがないか確認

もし変色などがあれば、自宅でのケアは避けるのが安全です。

【安全に洗う】フェイクレザーを洗濯機洗いや手洗いする方法とは

汚れが付いたフェイクレザーを洗濯する際には、いかにダメージを与えないかが重要です。失敗のリスクが低い手洗いと、手軽な洗濯機洗いの2つの手順を確認し、正しいやり方を覚えておきましょう。

手洗いは優しくが基本

生地への負担を最小限にするなら手洗いがおすすめです。洗濯表示を確認し、お湯の温度に気を付けながら行います。

①30度程度のぬるま湯に、おしゃれ着用の中性洗剤を溶かす
②畳んだ状態の服を①に入れ、両手で「沈める、浮かせる」を20~30回繰り返す
③きれいな水に入れ替え、2~3回すすぎ

強くこすらず、優しく洗い上げましょう。

洗濯機なら弱コースが鉄則

手洗いするのが大変と感じる方は、洗濯機を利用しましょう。

①服を裏返して、サイズに合った洗濯ネットに入れる
②洗濯機の手洗いコースなどの弱コースを選択肢

通常のコースでは回転が強すぎるため、表面の樹脂が剥がれる可能性があります。

乾かし方がミソ!脱水は30秒以内

フェイクレザーはシワがつくと取れにくいため、脱水と乾燥時は丁寧に行います。

・脱水は30秒以内で行う
・洗濯機が不安な場合にはタオルドライでもよい
・乾燥機は使用しない
・型崩れを避けるために太めのハンガーを使用し、直射日光を避け陰干し

上記のケアを覚えておくことで、あなたの大切な一着を長持ちさせられるでしょう。

フェイクレザーの洗濯後のお手入れ!ひび割れなどを防ぐコツ

フェイクレザーは洗濯回数が増えるほど、劣化が進みます。あなたのお気に入りの一着を長く着るためには、洗濯回数を最小限に抑える日々のケアが欠かせないため、定期的なお手入れを心がけましょう。

ふき取りケア習慣で洗濯頻度を下げる

フェイクレザーは洗うこと自体がダメージとなります。汚れが軽いうちにふき取りして対応しましょう。

・着用後:外出後に柔らかい布で表面のホコリをサッと拭く
・部分汚れ:飲みこぼしなどの汚れは、水やぬるま湯を絞った布で叩くようにふき取る
・専用クリーナーを活用:特に汚れが気になる部分には、専用クリーナーの使用が安心

汚れたその日に部分的にふき取るなどのケアをすることで、洗濯の頻度を減らせます。

保管環境が命!高温多湿は避けて

フェイクレザーがボロボロになる最大の原因は「加水分解」です。空気中の水と樹脂が反応して劣化する現象で、湿度の高い場所で起こりやすいため対策も重要です。

・クローゼットは風通しをよくする
・定期的にクローゼット内の換気を行う
・購入時やクリーニング後のビニールカバーは外し、湿気がこもらないようにする

風が通る場所を作り、コンディションを整えると劣化するスピードを抑えられる可能性があります。

まとめ|正しくフェイクレザーを洗濯してお気に入りを長く楽しむ

フェイクレザーを洗濯する際には、素材の特性に合わせたケアが欠かせません。洗濯表示を確認し、目立たない場所での色落ちテストは必ず行います。

洗濯の際にはおしゃれ着用洗剤を使用し、押し洗いを行いましょう。洗濯機の場合には洗濯ネットを使い、弱コースで優しく洗い上げます。また、陰干しでじっくり乾かせば、シワができるなどのリスクを少なくできるはずです。

日頃からこまめに汚れをふき取り、高温多湿を避けた保管を心がけてみてください。洗濯の回数を減らせ、大切なアイテムを常にベストな状態で長く楽しめるでしょう。