古着販売においてまず重要なことは、仕入れ場所です。その仕入れ場所として、日本から行きやすく、たくさんの古着が集まるタイが多くのバイヤーに人気です。

そこでこの記事では、古着はなぜ高く売れて、成功しているバイヤーがタイで仕入れる理由を解説します。

タイの古着の魅力や人気の背景を理解し、高く売れる商品を安く仕入れるコツをおさえておきましょう。また、タイでの仕入れで失敗しないように買い付けの際の注意点を確認して、必要に応じて仕入れ代行を利用することもおすすめです。

古着はなぜ高く売れる?成功しているバイヤーがタイで仕入れる理由

古着の人気が高まってきていることで、古着ビジネスの需要も増加しています。その際に悩むことが、古着の仕入れ先ではないでしょうか。古着ビジネスに成功しているバイヤーがなぜタイで仕入れるのか、人気の背景をふまえて解説します。

古着市場の拡大と人気の背景

タイでは、古着ビジネスや自分のクリエイティブな表現手段として、若者を中心に古着市場が拡大しています。

古着ビジネスでは、FacebookライブやInstagramなどのSNSを活用して成功している若手バイヤーも少なくありません。また、古着ビジネスはタイ国内にとどまらず、日本市場への輸出や韓国の企業との共同ブランドの設立なども積極的に行われています

このような古着ビジネスを展開する若者の背景には、環境への配慮も理由の一つとなっているようです。環境への影響が大きいファッション業界だからこそ、サステナブルファッションとして、古着文化を発展させていくことは社会的にも重要であるといえます。

安く仕入れるのが重要

タイの古着市場では、同じブランドの商品でも日本の3分の1程度の価格となり、安く仕入れることができます。さらに、まとめ買いをすることでさらに仕入れ値を抑えられるでしょう。

また、アメリカやドイツなどからの輸送費と比べるとかなり低コストでの仕入れが可能です。ただし、古着を輸送する際には関税や消費税にくわえて保険料がかかることもあるため、事前に確認しておくようにしましょう。

タイの古着の魅力

タイの首都バンコクには、近隣のパキスタンやミャンマーなどからの支援物資としての古着が流れてくることもあり、世界各国の古着が集まります。しかし、大量に集まった古着は、タイ国内でも余りつつあるのです。

この状況を改善するために、古着をビジネスを行う人も多く、タイ国内では大規模な古着マーケットが多数存在しています。

タイの古着を仕入れることは、低コストや種類の豊富さなどバイヤーにとってのメリットだけでなく、環境や地域産業の貢献にもつながっているのでしょう。

安い古着がなぜ手に入る?高く売れる商品をタイで仕入れるコツ

古着を仕入れるにあたって、なぜ安い古着がタイに集まるのでしょうか。高く売れる商品を仕入れるためには、タイの古着市場についての理解とコツをおさえておくのが大切です。また、大量の古着が集まる場所だからこそ、タイでの仕入れリスクも理解しておきましょう。

安い古着が多い理由

タイでは物価や人件費が安いため、欧米や日本から輸入された古着が他国よりも低価格で提供されており、仕入れ値が安くなります。また、ただ安いだけでなくブランドやヴィンテージの商品など、高品質なアイテムが多いのも魅力の一つです。

これにより、仕入れ後の販売で十分な利益を見込むことができます。

高く売れる古着の特徴を掴む

タイにあるマーケットや倉庫には大量の古着が集められているため、そのなかから高く売れる古着を見極めることが重要です。見極めができていないと、偽物やコピー商品を買わされてしまうことも少なくありません。

古着の見極めに不安のある方は、プロに古着を仕入れてもらえる、仕入れ代行の活用もおすすめです。仕入れ代行は、プロの目利きと知識で高く売れる商品を見極めてもらえるため、仕入れによる失敗を防ぐことができます

市場を買いまわる

タイでは、ヴィンテージデニムやミリタリー、スニーカーなどさまざまな古着アイテムが見つかります。これらを仕入れる方法として、市場を買いまわることがおすすめです。

・チャットチャック市場
・ナイトマーケット「ザ・ワン・ラチャダー」
・ロンクルア市場

このなかでも、チャットチャック市場はアジア最大級のマーケットといわれており、ほとんどのバイヤーが訪れるほどの人気です。初心者の方は、まずチャットチャック市場での仕入れから挑戦してみるとよいでしょう。

参考:古着CLASS1ブログ「なぜタイで古着ビジネスをするべきなのか?利益の高い秘訣を大公開!」

【注意】偽物の見分け方

タイでは、低価格で古着を仕入れられる魅力がある一方で、偽物やコピー商品に注意が必要です。特に、大量に仕入れる場合は個々のアイテムを確認するのが難しいため、不良品や偽物が混ざってしまうリスクがあります。偽物を見分けるポイントとして、次のような決まりを確認しましょう。

・生産国の表記
・品質表示の表記方法
・ブランドタグ
・ジッパーの種類

タイでの仕入れを行う前に、ブランドの公式ホームページで細かい箇所をリサーチするのがおすすめです。

また、本物かを確かめるためにお店の人に聞いても、偽物であっても本物だと言ってくる場合がほとんどです。お店のスタッフを信用し過ぎないように注意しましょう。市場動向の理解や古着を見極める能力が、高く売れるアイテムを確保するポイントです。

古着がなぜ高く売れるのかわかったら…タイから仕入れる2つの方法

古着がなぜ高く売れるのかを解説してきましたが、ここからは、実際にタイから仕入れる方法を紹介します。現地に行く、または仕入れ代行を利用する2つから、自分にあった方法を選択できるようにそれぞれのポイントを確認しておきましょう。

現地に行く

タイでの仕入れに慣れていない方は、まずバンコクにある古着倉庫がおすすめです。バンコクは空港からのアクセスも良く、多くの古着バイヤーが訪れています。

・G Rags72
・チャットチャック
・ナイトマーケット

各古着倉庫へのアクセスは、バンコク中心地からタクシーや車での移動をおすすめします。特に、初めての場合は迷うこともあるため、通訳や現地スタッフに同行してもらうと安心です。

参考:NIPPON47「タイで古着を仕入れできる倉庫場所は?おすすめスポットと特徴をご紹介」

仕入れ代行を利用する

言語の壁や古着の見極めなど、タイでの仕入れに不安のある方は、仕入れ代行を利用することもおすすめです。

仕入れ代行を利用すると、買い付けでの値段交渉・売れる商品の見極め・輸送の手配などを全て任せられます。また、プロによって商品を正しく見極めてもらえるため、仕入れで失敗する心配がありません。

まとめ|古着市場はなぜ人気なのか?タイで仕入れる方法やコツを紹介

タイには世界各国から多くの古着が集まりますが、国内では消費しきれずに余っているのが現状です。この状況を改善するために、古着ビジネスを行う人も多く、タイ国内には大規模な古着マーケットも多数存在しています。

そのため、タイは低価格で高品質な商品が多く、多くのバイヤーに人気です。初心者であれば、まずはバンコクにある古着倉庫を利用するとよいでしょう。ただし、なかには偽物が混ざっている可能性もあるため、買い付ける際には注意が必要です。

古着の仕入れに不安のある方は、仕入れ代行を利用すると、仕入れの失敗を防げます。古着販売はなぜビジネスになるのかを理解したうえで、自分にあったタイでの仕入れ方法を検討しましょう。