古着をリサイクル|回収で未来へ活かす、後悔しないサスティナブルな選び方
クローゼットに眠っている古着はありませんか?
「着る予定はないけれど、捨てるのはもったいない」と古着を捨てることに抵抗がある方こそ、古着のリサイクルがおすすめです。
この記事では、古着をリサイクルする重要性から具体的な回収方法、後悔しない服の手放し方まで解説します。
あなたの選択で、古着に新たな価値を生み出しましょう。
目次
古着は捨てるよりリサイクル!回収後の流れと活かし方

古着がリサイクル品として回収された後、どうなるか知っていますか?
古着ショップで販売されるだけではない古着の未来と、リサイクルすることの本当の価値を解説します。
なぜ古着をリサイクルするのか?
服の生産と廃棄は、環境に大きな負荷をかけます。Tシャツ1枚を生産するにも、大量の水が使われ(約2,300L)、CO2が排出(約25,5kg)されるのです。
また、日本では年間約45万トンもの衣類が家庭から廃棄、焼却処分されています。
古着のリサイクルは、大量生産・大量消費・大量廃棄という負のサイクルを断ち切り、持続可能な社会のために私たちができるアクションです。
参考:環境省「サステナブルファッション」
古着を回収した先の未来
回収された古着は選別され、リユースできない服がリサイクルとして新たな資源に変わります。
一つ目は、古着を繊維に分解し、新たな衣服へと仕立て直す未来。
ただし、複数の繊維で作られている服が多く、ひとつずつの繊維に分ける技術が必要で普及しづらい課題があります。
二つ目は、全く新しい製品への再生です。
古着を細かく裁断しウエス(工業用雑巾)にしたり、反毛(はんもう)技術で綿状に変え、軍手やフェルト、自動車の断熱材などに生まれ変わります。
古着をリサイクルすると、未来に活かすことができるのです。
古着を”売る”とは違う”リサイクル”の価値
わざわざ繊維に戻すリサイクルをしなくても、リユースとして売ればいいのでは?と思うかたも多いでしょう。古着を売るさいは、人気ブランド品や流行のデザインなど新品同様の限られた服に価値がつけられ、買い手がつかない古着は処分されます。
しかし、リサイクルの世界では古着は資源です。値段がつかないノーブランドの服や、少しのシミ・ほつれがある服も大切な資源となります。
売る選択肢では価値が見出されなかった古着にもう一度光を当て、新たな価値を生む点が、リサイクルの大きな魅力です。
古着をリサイクルするには?おすすめの回収方法まとめ

「どこに持っていけば、正しくリサイクルしてもらえるのか。」
古着をリサイクルする代表的な回収方法を3つ紹介します。ライフスタイルに合う、続けやすい方法を見つけましょう。
近くの店舗に持ち込みで回収
アパレルブランドが企業の社会的責任(CSR)の一環として店頭回収しています。対象にしている衣類や自社ブランド以外も回収しているかなど、条件は様々です。
例えば、以下のような企業で店舗回収をしています。
・ユニクロ、GU:自社製品のみでインナーやソックスも可。ダウン・フェザーは新しい服へ、その他は断熱材などにリサイクル。
・H&M:ブランドを問わずに回収。断熱材などへリサイクル。次回の買い物で使えるクーポンがもらえる特典も。
・ZARA:ブランドを問わずに回収。別の繊維製品や建築素材などへのリサイクル。
参考:ユニクロ「RE:UNIQLO」
H&M「古着回収サービス&リサイクル」
ZARA「古着寄付プログラム」
自治体やNPOによる回収
多くの自治体で古着を資源として回収しています。回収日やルールは、自治体のHPを確認しましょう。
また、NPO法人では回収した古着をリユースやリサイクル会社に買い取ってもらい活動資金に充てている団体もあります。どのような活動に繋がるかを知ることが大切です。
ネットで依頼できる宅配回収サービス
「近くに回収店舗がない」「量が多くて運べない」という方は、宅配回収が便利です。
段ボールや専用の回収キットに古着を入れて送るだけで、手軽にリサイクルに参加できます。
送料の有無や回収対象の衣類、どのような社会活動に繋がるかウェブサイトで比較し、自分の価値観に合うサービスを選びましょう。
古着の回収で後悔しない!選ぶ時の3つの判断軸

数あるリサイクル方法から後悔しない選択をするには、信頼できる回収先を見つけることが大切です。
一度きりで終わらず、継続できるサステナブルな暮らしを始めましょう。
透明性:実績や信頼できる活動か?
手放した古着が不法投棄されず、目的通りに活用されるか確認しましょう。活動歴や古着の回収実績、寄付先のレポートなどをHPで公開している団体を選ぶことが、後悔しないための第一歩です。
手軽さ:長く続けられる方法か?
サスティナブルな取り組みは、継続が力になります。手続きが複雑すぎたり、コストが大きすぎたりしては長続きしません。
アクセスや手間、コストを考え、継続できる手軽さがあるかを見極めましょう。
共感性:自分の思いに合っているか?
最も大切なのは、活動の理念やビジョンに共感できるかです。
「環境問題を解決したい」「子どもたちを支援したい」など、古着をリサイクルした先にどんな未来を望むのか。
活動の方向性と価値観が一致すれば「もったいない」が「リサイクルして良かった」という満足感に変わります。
まとめ|古着をリサイクル・回収する方法を知ってできることから始めよう
古着を捨てるのではなくリサイクルとして回収に出すことは、古着に新たな価値を生み、限りある資源と環境を守ることに繋がります。
企業や自治体、NPOなど様々な回収先の中から、信頼し共感できるかを軸に、持ち込みや宅配など継続しやすい方法で選びましょう。
「また着るかもしれない」と、クローゼットの肥やしになっていた古着をリサイクルすることで未来に活かすことができます。
自分の価値観を見つめ直し、地球の未来に繋がるアクションを始めましょう。