無理なく中古の衣類を輸出したい人へ…基礎知識や海外ビジネスの始め方
古着を海外で売りたいと思っても、知識や経験がなく不安に感じていませんか?日本から輸出される製品は海外でも信頼が高いため、国外販売はビジネスを拡大するチャンスです。
この記事では中古の衣類を輸出するにあたって、海外向け製品の基礎知識や輸出の始め方について詳しく解説します。利益を出すために準備することや便利な代行サービスを知っていると、簡単に海外ビジネスを始められますよ。正しい知識を身に付けて、海外に販路を拡げましょう。
目次
ビジネス拡大のために知りたい中古の衣類の定義や輸出できる古着
中古の衣類輸出するビジネスを始める前に、古着の定義や海外で販売できる中古衣類について確認しましょう。一概に「古着」と言っても様々な種類に分けられており、価格や客層に違いがあります。
人が一度着たユーズド古着
リサイクルショップで取り扱われている「誰かが一度以上着用した服」をユーズド古着といいます。ユーズド古着はとにかく価格が安いのが特徴で、基本的にはリサイクルショップやバザーで大量に売られているほか、フリマアプリを通して個人で売買されていることが多いです。
高値がつきやすいヴィンテージ
ヴィンテージは古着の中でも、「古い年代に製造され、且つデザインや素材に価値がある服」を指します。年代に細やかな定義はありませんが、一般的には1990年代以前のものが多いようです。ヴィンテージは製造当時に大量生産の技術がなく、代わりに現在では再現することが難しい技法や仕立てで作られています。
そのため質の高い一点モノのアイテムが多く、また、経年劣化による唯一無二の味わいを持つことから、業界でも高値で取引されているのです。
服そのままで売れるものが輸出できる
新品の衣類にはない独自の魅力を持つ古着ですが、海外へ輸出するなら傷みが少ないものを選びましょう。販売後のトラブルを防ぐためにも、必ず服として機能する状態の古着を選ぶようにしてください。風合いのあるダメージだと思った場合でも、その部分を写真に撮ったり商品詳細に書いておくと安心です。
個人で中古の衣類を輸出して利益を出すために…準備しておくこと
中古の衣類を効率よく確実に輸出するために、しっかりと下調べを行って仕入れから具体的な流通ルートまでを検討しましょう。古着の輸出先や販売方法を決定しておくと、在庫を抱えすぎてしまったりコストがかかりすぎてしまったりするのを防げます。
輸出先を決定する
まずは古着の輸出先を決めましょう。個人で中古品の海外販売を行う場合、最もメジャーで人気なのがアジア諸国です。現地では日本製の衣類に対する信頼度が高く、値段も付きやすい傾向にあります。
距離が近いため、輸送コストや運搬にかかる日数も抑えることができます。また、アジアで古着を売る場合、体格が似ているので「サイズが合わない」という心配がありません。逆に欧米諸国の場合は、サイズが大きいものが売れやすいとされています。
どの国でも共通していますが、気候や風土が日本と大きく異なる場合があるため、中古衣類の素材や輸出先のトレンドをしっかりとチェックしましょう。
仕入れ先を選定する
既に国内で古着ビジネスをしている場合は、いままで取り扱いしていなかった系統の服もチェックするようにしてください。海外では国内とは違う需要があります。
中古の衣類を輸出するビジネスは、商品の輸送費をはじめ様々な諸経費が加わるので、思った以上の金額になることも。輸出を始める前に、より安くアイテムを揃えられる仕入れ先を検討してみてください。
輸送手段を検討する
個人で海外に商品を発送する際は、配送方法を検討する必要があります。国や地域によって規制対象となっている物品が異なるので注意しましょう。古着の取引量が少ない場合は、海外配送向けのサービスが充実している日本郵便の利用がおすすめです。
「到着までの日数を優先するか」「輸送コストを重視するか」など輸送方法の選択肢が多く、保険付きのサービスなども揃っています。また、海外配送には必ず税関検査のための書類が必要ですので、商品の量や価格に合わせて適切な対応をしてください。
どこで売るのかを決める
海外に販路を広げる際、もっとも手軽で低コストなのがECサイトでの販売です。ネット販売が一般的となった現在、海外向けのサイトが多く展開しているほか、古着に特化したECサイトも普及しています。
また、「商品数が多い」「アイテムに強いこだわりがある」など古着販売で特化したポイントがある場合は、SNSでの集客もおすすめです。SNSの利用は販促に繋がるだけでなく、フォロワー同士のつながりなどビジネス拡大のチャンスが多く取り揃っています。
中古の衣類を輸出するのは難しい?代行サービスを使う方法も
中古の衣類を輸出するのは、国内での取引とは違った点が多いため、不安を感じる方も多いと思います。安心して海外に商品を売るために、注意事項と輸出手続きの手間が省ける方法をご紹介します。
言語の問題や関税の難しさ
海外で取引を行う際に、もっとも大きな壁となるのが言語の違いではないでしょうか。英語圏ではない国に輸出を行う場合、よりハードルが高くなるでしょう。
また、海外配送は越境の際に必ず通関手続きを行います。個人で輸出する際に関税がかかるかは商品の価格により変わるため、初めは複雑に感じるかもしれません。
不慣れな作業は代行サービスを使う
個人での輸出ビジネスに不安を感じたら、輸出代行サービスの導入を検討しましょう。中古の衣類の輸出に関する複雑な手続きをカバーしてくれるため、税関に関する貿易事務や言語問題の不安を抱えることなく、安心して取引ができます。
まとめ|中古の衣類を輸出して販路を広げよう!準備や代行の利用方法とは
中古の衣類を個人で輸出する際に必要な基礎知識や具体的な方法について解説しました。
・取り扱う古着のカテゴリーを確認する
・輸出先、仕入れ先の調査を行い、自分に合った取引先を見つける
・個人の輸出はネット販売やSNSの活用がオススメ
・手続きに不安がある場合は代行サービスを利用する
古着を海外に向けて売る際は、十分な下調べが必要です。コツや注意点をおさえながら、効率よく安全に取引しましょう。