珍しいアイテムが欲しいなら…パキスタンで古着の仕入れをしてみよう!
古着の仕入れとして、欧米だけでなくタイでの仕入れがメジャーになってきています。しかし、多くのバイヤーが利用しているため、競合と差をつけるのが難しくなっている事実もあります。
そのため、売り上げを出し続けるには、仕入れ先の選定が必要です。この記事ではパキスタンでの古着の仕入れをご紹介します。なぜパキスタンで仕入れ?と思う方も多いでしょう。
実はパキスタンには多くの古着が集まっており、日本では見たことのない珍しいアイテムを手に入れられる可能性が高いのです。パキスタンでの古着の仕入れを行い、競合と差をつけられるようにしましょう!
目次
タイではなくパキスタンで古着を仕入れるメリットを3つ紹介
古着といえばタイという考えで、仕入れを続けている方も多いでしょう。しかし、タイがメジャーになってきた近年、競合と差をつけるために違う仕入れ先も検討してみませんか。おすすめするのは、パキスタンでの古着の仕入れです。
世界各国からの支援物資が集まる
パキスタンは2018年の古着輸入量が約110万トンと世界1位であり、古着の一大集積地となっています。
その理由の一つが、人件費を抑えられるからです。古着は手作業で仕分けする必要があるため、賃金が安く労働力が多いパキスタンが古着の仕分け国となっています。
そんなパキスタンは、とにかく古着の量が多く品揃えや種類が豊富となっているのです。
競合と差をつけるアイテムを見つけられる
パキスタンには無税ゾーンといわれる場所があり、多くの古着が仕分けされています。そのなかで、状態のよいものはアフリカ、それ以外はイランなどの隣国に輸出されます。
つまり、無税ゾーンにある古着は市場に出回る前のアイテムなのです。日本やタイの市場では見られない珍しいアイテムが、安く大量に仕入れられる魅力があります。
古着の関税が安い
パキスタンは衣料の関税が低いことも特徴ですが、特恵関税が適用されれば無税になるのがメリットのひとつです。
他国から古着を輸入した場合、基本的な関税率は5.8%とWTO協定で決められています。これが無税になると考えると、大きな差があるのは一目瞭然です。
日本貿易振興機構にて、特恵関税の適用には原産地証明書が必要と明記されています。パキスタン原産の古着が無税になるという点を覚えておきましょう。
参考:日本貿易振興機構「貿易・投資相談 一般特恵関税制度と特別特恵関税制度:日本」
日本からパキスタンまでの行き方は?必要な準備や費用とは
古着ビジネスで利益を出すには、仕入れコストや時間を考えるのも重要です。日本からパキスタンへの直行便はなく、北京などを経由しての移動となります。パキスタンでの古着の仕入れに行くときに困らないように、行き方や費用などについて確認しておきましょう。
羽田空港からは12時間程度かかる
パキスタンでの古着の仕入れに行くなら、世界各国から古着が集まるパキスタン最大の都市カラチがおすすめです。
カラチへは、ジンナー国際空港を利用しましょう。
・フライト時間:羽田空港から12〜13時間
・飛行機代:12万円〜18万円
通貨は「ルピー」を用意する
パキスタンの通貨単位はルピーです。空港や両替所で換金ができますが、現地で日本円からルピーへの換金はできない可能性もあるため、米ドルで持っておきましょう。
また、地方などではクレジットカードが使用できないかもしれないので、現金の用意があると安心です。
パキスタンは日本と比べると物価が安く、特に食事や交通費が安い傾向があります。ただし、場所によっては日本並みの価格設定になっているケースもあります。費用を抑えたい方は、ホテルのランクを検討してみましょう。
3泊4日で30万円ほどかかる
3泊4日あれば、古着仕入れも観光も余裕を持ってできるでしょう。その際の総費用は、時期によって変動はありますが、30万円程度が目安です。
長期滞在の際は、1日あたりの宿泊費が安くなることがありますが、費用だけでなく安全面を考慮したホテル選びが重要です。また、予期せぬ事態が起きても対応できるように、余裕を持った予算組みをしておきましょう。
治安が気になる…パキスタンで安全に古着を仕入れる方法を解説
2024年10月現在、パキスタンの治安は不安定です。パキスタンでの古着の仕入れを検討している方は、事前に治安状況をしっかりと確認しておきましょう。また、現地に行くのが難しい場合、仕入れ代行の検討もおすすめです。
治安情報は必ずチェック!
外務省海外安全ホームページの情報によると、2023年2月9日から「レベル2 不要不急の渡航中止」以上の勧告が出ています。また、アフガニスタン国境付近一帯は「レベル4 退避勧告」が出ているほど、治安は不安定です。
パキスタンでの古着の仕入れを考えている方は、必ず治安情報をチェックし慎重に検討しましょう。
翻訳機があると安心
古着の仕入れでは、値切りやまとめ買いの際にコミュニケーションが大切です。パキスタンの公用語は英語のため、英語が話せるとある程度のコミュニケーションはとれるかもしれません。
ただし、さまざまな民族が集まることもあり、72もの言語が話されている国でもあります。このことから、現地でのコミュニケーションに難しさを感じる方も多いようです。翻訳機や翻訳アプリを入れて、現地の方とのコミュニケーションを取れるようにしておきましょう。
仕入れ代行を利用する手段もある
現地へ行くのが難しい方や言語に不安がある方は、仕入れ代行を利用するのもおすすめです。現地のスタッフに頼むとパキスタンで古着の買い付けを行い、日本に送ってもらえます。
仕入れの時間が短縮でき、より一層販売に力を入れられるでしょう。また、安く大量に仕入れられる可能性があるのも、古着仕入れ代行の特徴のひとつです。
参考:外務省海外安全ホームページ「パキスタン 危険・スポット・広域情報」
まとめ|パキスタンで古着を仕入れるために知っておきたい知識
タイでの仕入れにマンネリ化してきている方は、パキスタンでの古着の仕入れがおすすめです。
パキスタンには世界各国から数多くの古着が集まるため、日本では珍しいアイテムが見つかるかもしれません。また、パキスタンは衣料の関税が低く、特恵関税が適用されると無税となるのも嬉しいポイントです。
パキスタンでの古着の仕入れにはコミュニケーションも重要となります。公用語は英語ですが、海外買い付けに慣れた案内スタッフがいると安心です。
パキスタンに行く際は、治安情報をしっかり確認して渡航を検討しましょう。