売れ残ってしまった雑貨は、保管場所をとったり、処分費用がかかったりするのが悩みの種です。在庫で抱えている雑貨を売る方法は一つだけではありません。損失になりそうな在庫でも、あらゆる手段を活用することで利益に変えることができます

この記事で紹介する雑貨を売る方法では、在庫の整理だけでなく、今後の販促経路の拡大や新たな顧客の獲得も期待できます

また、国内だけでなく海外に市場を広げるチャンスでもあるため、この機会を利用して損失を抑えましょう。

雑貨の在庫を抱えるとどうなる?捨てると環境問題にも直結する

いつか売れると思って在庫を放置していませんか?雑貨を放置したり、ゴミにしたりすると、費用面だけでなく、企業イメージがダウンするかもしれません。なぜ雑貨を売る必要があるのか、費用面や環境面からみていきましょう。

保管場所を圧迫する

余った雑貨が保管場所を圧迫すると、新しい在庫や売れる商品の保管スペースが減少し、新たな保管場所を確保するために追加費用がかかります

また、保管場所として倉庫を借りている場合は賃貸料の発生、在庫管理をアウトソーシングしていれば費用が高くなる、などのさまざまなコストがかかります。

損失につながる

在庫の長期間の保管は、商品の品質低下につながります。とくに雑貨を売る場合、流行遅れとなり本来の価格で販売できなくなるか、最終的には売れなくなるかもしれません。

また、商品整理に時間がかかり他の業務に影響が出てくるなど、作業効率の低下を招くでしょう。この状態が続くと商品の仕入れ金額を回収できず、企業のキャッシュフローに悪影響を及ぼすため、早めの対策が必要です。

布製品やプラスチックの処分が問題

雑貨を処分をするためには費用がかかります。プラスチック雑貨であれば、30〜110円/kgが相場です。

また、消費者庁の情報ではプラスチックごみの排出は年間約9,400万トン。環境省(2021年4月)調べの衣類廃棄量は、約78万トンと大量のごみが排出されており、雑貨をゴミにするのは環境面での悪影響があります。

最近ではSDGsに興味を持つ消費者も増えているため、在庫をリサイクルしたり、再活用するのは企業イメージアップにもつながるでしょう

参考:消費者庁「プラスチックごみ問題の現状」

参考:ファッション産業のあゆみと未来 持続可能な業界への道標

余った雑貨を売る方法はある?在庫を利益に変える3つの方法とは

余った雑貨を売ることは難しくありません。在庫を利益に変えるタイミングは、在庫整理だけでなく、新たな顧客を獲得できる可能性があります。また、最近では海外に市場を広げるチャンスでもあるのです。余った雑貨を売る具体的な方法を3つご紹介します。

①セールや福袋を利用する

セールや福袋を利用すると、消費者の購買意欲を刺激し在庫を一気に減らせる可能性があります。とくに雑貨を売る場合、流行遅れとなる前にセールや福袋で販売することで、在庫を利益に変えられるでしょう。

また、値下げされた商品を求めてきた消費者が、新たな顧客となる可能性も秘められています。

②買取業者に頼む

在庫処分を専門に行う買取業者がいます。大量の雑貨をまとめて買い取ってもらえるので、保管場所をすぐに空けられます。

とくに種類を把握できていない場合や、急いで処分したい場合におすすめです。整理されていない在庫の数や種類の把握のサービスを行っている業者もあります。セールや福袋のように在庫を抱えておく必要がなく、すぐに現金化できるのが魅力です。

③海外に輸出する

使用済みや流行遅れなど、日本では売れない雑貨でも海外では人気のものが多くあります。

日本製の雑貨はデザイン性が高く、品質も良いため、とくに途上国で需要があるのです。また、余った雑貨を再利用でき、ゴミ削減にもつながります。

全世界で環境問題が注目されている今、海外輸出で雑貨を売るチャンスです。

海外市場で日本の雑貨が人気!どのように売るのか方法を解説

日本の雑貨は海外で需要が高く、在庫を減らせる可能性があります。また、販路拡大や売上アップを見込めるでしょう。

「海外で雑貨を売るのは難しそう…」と感じるかもしれませんが、ネットが普及している今、方法を知っているだけですぐに始められます

売れる雑貨をリサーチする

ネットを使って雑貨を売る際は、売れ筋や売りたい地域での需要のリサーチが重要です。検索エンジンを活用して、リサーチしてみましょう。

たとえば、アメリカに向けて売りたいと考えている方は「Amazon アメリカ 売れ筋」と検索するとランキングが表示されます。カテゴリーを絞って知りたい場合は、Amazon内の検索窓で商品名を入力することで、ランキングの確認が可能です。

販売のプラットフォームを決める

雑貨を売るためのおすすめプラットフォームは3種類あります。

・モール型ECサイト
・自社ECサイト
・SNS

モール型ECサイトは、手軽に始められて集客効果も大きいですが、手数料などさまざまなコストがかかります。また、自社ECサイトはコスト削減やマーケティングの自由度の高さが魅力ですが、集客が難しいといわれています。SNSは「今」の情報を発信するのに使うと効果的です。

それぞれの良し悪しを理解し、複数の方法を併用するなど、お店に合った方法を検討しましょう。

参考:メルカート「モール型ECサイト(ECモール)とは?特徴やメリット・デメリットを自社ECとの比較を交えて解説」

物流会社を検討する

海外に雑貨を売る時には、貿易書類の作成や送料の検討などに時間がかかります。そのため、物流会社の利用は、海外に雑貨を売ることに慣れていない、在庫が多い場合におすすめです。

物流会社では入荷〜アフターフォロー、それに加えて受注処理やカスタマーサービスを依頼できるため、人件費や保管費などのコスト削減にもつながる可能性があります。雑貨の種類やサービスの範囲を比較して、物流会社を決めましょう

雑貨は商品の入れ替わりが早いため、スピーディーな運用を行っている物流会社を探すのがポイントです。

まとめ|在庫の雑貨を売る方法は国内に加えて海外にも!

在庫を抱えた状態を放置しておくと、保管場所を圧迫するだけでなく、損失につながるかもしれません。また、最近では環境問題の観点からも在庫をただゴミにするのは企業イメージの低下にもつながります。余った雑貨を売るために、あらゆる手段を活用しましょう

セールや福袋を利用したり、買取業者に頼むのが、余った雑貨を売る方法です。日本で売れない雑貨は、海外に輸出する方法もあります

日本で売れにくい雑貨を売るなら、ECサイトや物流会社を活用し、日本製雑貨の需要が高い海外に向けて販売してみましょう。海外に市場を広げるチャンスです。