着られない古着は捨てる?リメイクのアイデアやビジネスにする方法を解説

サイズアウトした・デザインが好みじゃなくなったなど、さまざまな理由で家に眠っている古着を、必要がないからと捨ててしまっていませんか。近年、衣類の大量生産・大量消費が原因で、服が大量に破棄され、環境破壊を引き起こしているのです。
着なくなった古着をリメイクすればリユースにつながり、お財布に優しく、環境問題への貢献にもなります。また、古着をリメイクするアイデアを商品化できると、ビジネスチャンスとなる可能性も秘めているのです。
裁縫は苦手でも古着のリメイクに興味がある方は、この記事でご紹介するアイデアを参考にすることで、挑戦しやすくなるでしょう。
目次
裁縫初心者でもできる!古着を小物や雑貨にリメイクするアイデア

古着のリメイクは難しそう…というイメージがあるかもしれませんが、実は裁縫初心者の方でもできる簡単リメイク方法があります。針や糸も使わず、切ったり貼ったりするだけなので、子どもと一緒に挑戦してみるのもおすすめです。
既製品をおしゃれにリメイク
裁縫が苦手でミシンはもちろん針や糸も使いたくない方のために、切って貼るだけの簡単リメイク方法をご紹介します。
サイズアウトしたデニムのウエスト部分やポケットを切り取り、100均などに売っているシンプルなトートバッグに、貼り付けるだけです。切って貼るだけでオリジナルのアイテムが作れるため、お子さんと一緒に挑戦するのも良いでしょう。
ハギレはファッション小物になる
いきなり大きな物を作るのはハードルが高い…という方は、ハギレで作るヘアゴムや取り外し可能な蝶ネクタイなどがおすすめです。例えば、ヘアゴムを作る場合、不要な古着を切って筒状に縫い、その中にヘアゴムを通すだけで完成します。
型紙や採寸が必要ないため、初心者の方でも取り組みやすい古着をリメイクするアイデアといえるでしょう。
エコバッグとして再利用する
古着のランニングシャツは、裾を1cm程度の短冊状にカットして、固結びでフリンジ状にするとエコバッグとして再利用できます。簡単な作業で、今すぐにでも制作できるアイデアです。
半袖の場合は、襟元・袖の部分を持ち手になるようにカットしましょう。タンクトップであれば肩の部分がそのまま持ち手となるため、カットの必要はありません。
参考:暮らしニスタ「100均ジュートバッグを0円古着でオリジナルバッグに簡単リメイク!!」
自分だけのオリジナル|古着をリメイクして着る時のアイデア3選

古着のリメイクは、アイデア次第で自分だけのオリジナル作品を作れる点が魅力です。着なくなった服でもリメイクすると、子供服にできたり、もう一度着たいと思えるような服に生まれ変わらせたりすることができるでしょう。
① 袖を付け替える
まだ着られるけどデザインに飽きてきた場合は、袖を付け替えるだけで自分だけのオリジナルの服が完成します。
色を変えてみたり、異素材のものを使用してみたり、別の古着の袖を付け替えるのもオススメです。袖を替えるだけで服の印象も変わるため、雰囲気を変えてみたい古着がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
②サイズダウンして子供服にする
難しく感じる大人服から子供服へのリメイクですが、意外と簡単にできるものもあります。
・キャミソールの下半分を切って子供用キャミソールにサイズダウン
・タンクトップを子供用のサルエル風パンツにリメイク
子供服は何かと濡れることも多いため、吸水性の高い大人用のタンクトップの布地で作っておけば、さまざまな場面で活躍する服となるでしょう。
③シャツをスカートにする
着る機会が少なくなった服でも、まだ綺麗で捨てるのは勿体無いというときは、形を変えて再利用することがおすすめです。
その一つとして、シャツワンピやロングシャツをスカートにする方法があります。袖部分のカット・縫い付け・ウエスト部分のカットなど工程は多くなりますが、自分好みにリメイクできるため、きっとお気に入りの1着が出来上がるでしょう。
古着のリメイクはアイデア次第でビジネスチャンスにもなる!

ここまで古着をリメイクするアイデアを紹介してきましたが、実はそこにビジネスチャンスが潜んでいるかもしれません。古着をリメイクした商品を販売すれば、収入にもなるのです。個人でも古着のリメイク品を販売することは可能ですが、注意点もあるため、事前にしっかりと確認しましょう。
古着をリメイクして販売する実例
2024年12月に古着店をオープンしたプリント加工会社の坂口捺染は、仕入れた古着を販売するだけでなく、古着のリメイクも行っています。
仕入れた古着を仕分けする段階で販売できない古着を、Tシャツのネーム付けを行う縫製部隊がリメイクを担っているそうです。リメイクされた古着は500点ほどで、実際に古着店でも販売されています。
ECサイトやフリマアプリで売る方法がある
古着のリメイクが好きな方は、今こそビジネスチャンスかもしれません。インターネットが普及している現代だからこそ、ECサイトやフリマアプリを活用して、自分の作った作品を多くの人に向けて販売できます。
人と被らないオリジナルのアイテムを好む人が増えているため、古着をリメイクして副業ができるのです。
リメイク古着を売る時の注意点
転売目的の古着をリメイクして販売する場合、古物商許可が必要です。必要書類を揃えて、管轄する警察署へ届け出るようにしましょう。ただし、自分で使用するために購入したものを売る場合などは、古物商許可は必要ありません。
また、ロゴやキャラクターを全面に出したリメイク品は、商標権侵害となる可能性があります。古着を販売する場合は、事前の申請や必要書類などをしっかりと確認しておくことが大切です。
参考:織研新聞社「プリント加工の坂口捺染が古着店オープン アメリカンビンテージやリメイク品が充実」
参考:Nにおまかせ!「古物商許可とは?取り方は?必要になる事業所と許可申請の流れを解説」
まとめ|古着をリメイクするアイデアとビジネスにする方法
古着のリメイクは、裁縫が苦手な方でも簡単にできるアイデアがあります。切って貼るだけでできるものもあるため、子どもと一緒に取り組むのもおすすめです。
また、ECサイトやフリマアプリを活用して、古着のリメイク品販売のビジネスにつなげる方法もあります。ただし注意点もあるため、ビジネスにしたいと考えている方は、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
古着のリメイクはリユースであり、衣服の大量廃棄などの環境問題への取り組みにもつながるため、簡単なアイデアから取り組んでみてはいかがでしょうか。