古着仕入れがいつもと同じ場所になっていませんか?古着の仕入れ先がマンネリ化すると、売れなくなる可能性があるのです。

この記事では、現地で直接仕入れる方法に加えて、国内にいながら海外の古着を仕入れる方法をご紹介します。また、現地での仕入れにおすすめの購入場所や輸送手段も知っておきましょう。

古着仕入れを成功させるために、個人が海外から輸入する際のポイントを確認すると、競合に差をつけられる商品を取り扱いできます

古着仕入れを個人で行うのは難しい?海外の古着を活用する意味

なぜ古着を海外から取り寄せるべきなのでしょうか?国内でも古着を取り扱っている店はたくさんあり、わざわざ海外じゃなくても良いと思うかたもいらっしゃるでしょう。古着仕入れを個人で行うにあたって難しいイメージがあるかもしれませんが、実は意外と簡単に、安くて高品質な商品を海外から購入できるのです。海外の古着を活用する意味やコスト削減方法をご紹介します。

トレンドをいち早く取り入れられる

ファッション業界は季節によって売れる商品は異なり、流行にも左右されやすいため、トレンドの動向を常に意識するのが重要です。

いち早くトレンド商品を取り入れるためには、海外から古着を仕入れるのがおすすめです。海外の流行を先取りできるので、国内の古着市場において優位に立てます

ただし、トレンド商品だからといって大量に仕入れると、捌ききれずに在庫を抱えることになる恐れがあります。トレンド商品と定番商品をバランスよく仕入れることが、古着ビジネスを成功させるポイントです。

コストの削減につながる

古着を海外から仕入れる際、輸送や関税に費用がかかりますが、仕入れ先を選別すると全体的なコストの削減につながります。特に、パキスタンやタイなど、人件費の低い国からの仕入れがおすすめです。

東南アジアには、世界中から古着が集まることもあり、多くのバイヤーが訪れることで知られています。また、古着の巨大倉庫や大規模なマーケットでは高品質な商品が安く売られていることも多く、掘り出し物が見つかることも少なくありません

複数の仕入れ先を確保できる

古着ビジネスでは、品質の維持と商品のラインナップを充実させるのが重要です。複数の仕入れ先を確保すると、効率の良い仕入れが実現します。複数の仕入れ先の1つとして、海外があると、商品の差別化ができるでしょう

仕入れ先選びでは、品質・価格・納期などの比較が大切です。求める商品や重視しているポイントを明確にしておき、最適な仕入れ先を選択できるようにしておきましょう。

また、仕入れ先との関係性を築くことで、値引きやレアアイテムの紹介などより良い条件の取引につながることもあります。長期的な古着ビジネスを考えている方は、仕入れ先と良好な関係を築けるように心がけましょう

古着仕入れは個人でもできる!海外のおすすめの購入場所と輸送手段

古着ビジネスを成功させるためには、仕入れ先の選定が重要です。闇雲に海外に行っても、高い買い物ばかりしてしまうかもしれません。

まずは、古着仕入れが初めての個人でもできる、海外で定番の購入場所をおさえておきましょう。また、スムーズな仕入れを行うための、輸送手段もご紹介します。

タイのロンクルア市場

ロンクルア市場は、タイとカンボジアの国境に隣接する大規模な市場です。日本や韓国などからさまざまな古着が集まるため、多くのバイヤーが訪れます。

市場まではバンコクから出ているバスなどを利用して、4〜5時間の距離です。

初めて仕入れに行く方は、広大な敷地内を効率よく回るために、市場の構造・支払い方法・エリアごとの特徴などを事前に確認しておきましょう。

パキスタン産の古着なら無税

世界中から古着が集まってくるパキスタンには、首都カラチに無税ゾーンが存在します。そこには古着倉庫が並んでおり、他ではみられない珍しい商品が安く大量に手に入れられるのが魅力です。

さらに、パキスタン原産の古着で特恵関税が適用されれば無税となります。他国から古着を輸入すれば、基本的に関税率は5.8%と決められているため、大きなコスト削減につながるのです。

ただし、特恵関税が適用には原産地証明が必要と日本貿易振興機構に明記されているため、事前に条件を確認しておきましょう。

参考:日本貿易振興機構(JETRO)「一般特恵関税制度と特別特恵関税制度:日本」

航空便またはコンテナ船便

古着仕入れを行ったあとは、輸送手段の検討です。輸送手段としては航空便またはコンテナ船便がありますが、それぞれの特徴を理解して、適切な手段を選択しましょう。

航空便:到着スピードが早いが輸送費が高くなる傾向
コンテナ船便:通関手続きや国内配送の手間はあるが輸送費は大幅に削減できる

大量の古着を輸送することの多い海外での仕入れでは、コンテナ船便がおすすめです。ただし、専門性の高い書類の作成や面倒な手続きを自分で行う必要があります。

個人での利用が不安な場合は、通関業者への依頼や、仕入れから通関手続きまで行ってもらえる古着の輸入代行サービスの利用を検討しましょう。

参考:NIPPON47「古着の仕入れを海外で!おすすめのマーケットと効率的な輸送手段を知っておこう」

古着仕入れを個人でできる海外通販サイトや輸入代行サービス

古着仕入れを個人で行う際、いきなり海外まで買い付けに行くのは不安…という方も多いでしょう。そんな方には、日本にいながら海外の古着を仕入れられる、海外通販サイトまたは輸入代行サービスの活用がおすすめです。

トレンドを追求するなら「Depop」

ディポップは、2011年にロンドンで設立され、今ではZ世代に人気があるファッションに特化したオンラインマーケットプレイスです。

世界中で利用されていることもあり、ビンテージ品やデザイナーアイテムなど、さまざまなアイテムが揃っています。個性的なアイテムだけでなく、最新のトレンドが反映されているものも多いため、さまざまな種類のファッションアイテムを仕入れたい方におすすめです。

世界中から仕入れるなら「eBay」

世界的に有名なイーベイでは、特にアメリカ古着を仕入れるのにおすすめです。アメリカ古着が多数出品されており、他ではみられないようなアイテムが見つかることもあります。

また、取引先とコミュニケーションを取れるため、商品の状態や配送など気になることの質問が可能です。

イーベイは、仕入れだけでなく、トレンド商品や価格帯を調査するためにも活用できます。古着市場の動向を把握するためにも、定期的に確認しておくとよいでしょう。

輸入代行サービスでスムーズな仕入れ

輸入代行サービスは、海外からの古着仕入れの際、買い付けから輸送までの全てを行ってもらえるサービスです。買い付けのプロが実際に現地で買い付けを行うため、仕入れによる失敗を防げます

特に「買い付けの際のコミュニケーションが不安」「輸送手続きが分からない」方におすすめです。現地の人とのつながりがある業者がほとんどのため、自分で現地に行くよりも低コストで仕入れられる可能性もあります。

まとめ|古着仕入れを個人で成功させるために…海外の古着を安く輸入しよう!

古着仕入れを個人で行うにあたって、海外の古着を、安く効率的に輸入することが重要です。海外から仕入れると、全体的なコストの削減や、商品のラインナップを充実させられます。

「現地に行って自分で買い付けをしたい」方は、タイのロンクルア市場やパキスタンがおすすめです。その際、仕入れ後の輸送手段や関税対策も忘れずに行うようにしましょう

一方で、「現地での買い付けは不安…」という方は、海外通販サイトや輸入代行サービスがあります。

自分にあった古着仕入れ方法を選択することで、個人でも海外の古着を活用して、長期的なビジネスに繋げることができるでしょう